準備委員会企画 

準備委員会企画 シンポジウム

2025年 8月30日(土) 14:30 ~ 16:30

参加無料・公開講演

シンポジウム

「10年後を考える」

 人間性心理学を学ぶことや、学問が発展していく重要性については、若手である大会準備委員も十二分に認識している。しかし、本邦の人間性心理学分野は現在、様々な課題を有している。人間性心理学を大事にしたい、発展させていきたいと思う若手は何を行っていけばよいか。特に、近年のホットトピックといえる、1)公認心理師、2)平和に関する課題を取り上げる。具体的な計画と実行が行いやすい「10年後」の理想的なビジョンについて、各先生方の専門のお立場からお話いただき、誰もが今後について考えを深められる機会にしたい。

トピック1:人間性心理学と公認心理師

 医療現場ではエビデンスベースドメディスンが重視され、統計的な結果を示しやすい認知行動療法などが有効と考えられている昨今、心理職にはそれらの理解と援用が強く求められている。その影響は保健医療分野中心の実習授業等で構成された公認心理師カリキュラムにも及び、心理職全体で人間性心理学は追い込まれる立場にあるかもしれない。人間性心理学は公認心理師制度にどのように向き合っていくべきか。

進行・企画立案

山根 倫也(関西大学大学院心理学研究科)

話題提供

上西 裕之(大阪大谷大学)
金子 周平(九州大学)
髙橋 大樹(福間病院)
三國 牧子(九州産業大学)

指定討論

松本 剛(神戸親和大学)

トピック2:人間性心理学と平和

 ウクライナ紛争やイラン・パレスチナ戦争など、生死がかかわる争いが世界各地で起きている。日本も戦争と無関係ではなく、防衛費の増加など争いに備える動きがみられるようになった。能登半島や台湾での大地震など国内外で災害も絶えず、人種・民族などへの差別偏見のニュースも連日のように報道され、平和について考えさせられる毎日を過ごしている。今後、安定した研究・臨床活動を行っていけるのだろうか。また、これまで平和に貢献してきた人間性心理学は、現代社会にどのように応えていくことができるだろうか。

進行・企画立案・話題提供

田中 将司(東海大学)

話題提供

姜 潤華(東亜大学)
吉川 麻衣子(沖縄大学)

指定討論

中田 行重(関西大学)

公開講演の参加費は無料です。
公開講演のみに参加される場合、大会参加費の支払いは必要ありません。
トピック1、2は別会場で同時刻に行われます。どちらかのトピックを選んで、ご参加ください。