準備委員会企画 コミュニティ型大会
基本コンセプト ―「コミュニティ型大会」宣言―
人間性心理学会は「人間性を理解し、その回復と成長に貢献することを通じて、社会的に責任を果たし得る心理学の研究と実践を推進することを目的」としています。当学会は学会である以上、大会においてはあくまで学術的で真剣な議論がなされるべきであることは間違いありません。しかしながら、それだけで上記の目的が十分に達成されるでしょうか。
私たち準備委員会はこれまで見てきました、人と人の出会い、緩やかなつながりを大切にする日本人間性心理学会の大会を。そしてどうやら、私たちより上の世代の先生方も、この学会の魅力をそのようなところに感じられてきたことが、近年のオンラインで開催されます会員の大グループ「humanistia」や、広報委員会のインタビュー動画などから明らかになってきました。
そこで私たち準備委員会は、人間性心理学のアイデンティティ、オリジナリティが求められるこの時代だからこそ、この学会が大切にしてきた、この伝統、この雰囲気、この風土を、最大限のリスペクトを込めて、改めて、再び、提案したいと思います。ここに、日本人間性心理学会第44回大会を「コミュニティ型大会」とすることを宣言致します。
はじまりの会(ラージグループ ①)
2025年 8月29日(金) 9:00 ~ 10:00
人間性心理学の歴史を紐解くとき、エンカウンター・グループ・ワークショップの存在は避けて通れないでしょう。エンカウンター・グループ・ワークショップは、少人数のものから始まり、「コミュニティ・ミーティング」や「ラージグループ」と呼ばれる、より大規模のものへと発展をしていった経緯があります。本大会では、参加者皆さんでコミュニティ感を醸成していくこと、その土壌作りを目的として、初日の朝に「はじまりの会(ラージグループ①)」を開催します。お時間の都合から、一般のエンカウンター・グループの様に、濃密な対話は難しいかもしれませんが、人間性心理学を味わうこの3日間の始まりを、ぜひ皆さんでご一緒できればと思っております。
コミュニティ型企画(café&bar コムニタス)
2025年 8月29日(金) 17:30 ~ 18:30
こちらの企画は、2013年に大正大学で開かれた第32回大会の「welcomeパーティー」のリスペクト企画だと思っています。初日のワークショップの後に開催される当企画ですが、広い会場に、お茶とお菓子をご用意し、幾つもの小グループを作りたいと思います。「この指とまれ!」形式で、ワークショップの感想を分かち合っても良いですし、「フォーカシング」「スクールカウンセリング」「大学院修士課程」等の、惹かれるキーワードのグループに参加するも良いです。準備委員会の方から、いくつかのグループをご提案しますが、参加者の皆様からのご希望も、熱くお待ち申し上げます。
交流スペース
会期期間中
本大会では、学会期間中を通してのワークショップ感、コミュニティ感、ゆるやかなつながり感の醸成を目的として、会員同士のhumanisticな交流の場を提供します。これまでの大会が大事にしてきた交流スペースの雰囲気に加え、静かに休憩するエリア、おしゃべりエリア(お菓子や飲物を準備しています)、アートエリア(お絵かきや展示ができます)、ミュージックエリア(電子ピアノや簡単な打楽器等を準備する予定です)等、参加者の皆様が交流しやすいような構造を工夫する予定です。皆様が心地よく過ごせるように、ご協力ください。皆様のご参加をお待ちしております。
おわりの会(ラージグループ ②)
2025年 8月31日(日) 16:00 ~ 17:00
「エンカウンター・グループは全大会に始まり全大会に終わる…」。Rogersのエンカウンター・グループを国内に紹介された畠瀬稔先生のお言葉です。お時間の都合もありますので、やはり一般のエンカウンター・グループ・ワークショップの様な濃密な対話は難しいでしょう。しかし、人間性心理学を味わうこの3日間を、皆さんがどの様に体験されたか、そして皆さんがどの様なお気持ちで、日常生活へと還って行かれるか、ぜひみなさんでこれらを分かち合い、また来年の大会での再会に思いを馳せたいと思っています。「エンカウンター・グループ?ラージグループ?何それ?」という方もぜひご参加ください。最後のひとときを、皆さんで分かち合いましょう。